農機具の劣化
サビ
金属製の農機具が一番受けやすいダメージ・劣化がサビです。
場所によってはサビてもしょうがない部分もありますが、中には著しく機能を損なう大問題になる部分もあるのでメンテナンスも欠かせません。
湿気が多い場所に保管していると発生率が高まりますし、塗装や保護しているオイルが落ちてしまうとやはりサビやすくなります。
なので長期保管する場合は湿気のこもりやすい場所は避けるようにしましょう。
エンジンが内臓されているマシンも内部がサビてしまうおそれがありますので、定期的にエンジンをかけてオイルを循環させるようにしましょう。
駆動部分や結合部分にグリスを塗ることも忘れてはいけません。
金属面をむき出しにしているとそこが錆びてしまうので、保管中にもたまには思い出してお手入れをしてあげてください。
もう使わない、処分しようかなとお考えの農機具でもリサイクルのことをそうていして自分が所有している間は責任を持って劣化から守りましょう。
燃料の劣化
エンジンオイルやガソリン、冷却水も使われない間に少しずつ劣化していきます。
なので何年もの間たまにエンジンをかけるだけのお世話しかしていないマシンは、故障しやすくなっていますしひょっとしたらもう壊れているかもしれません。
エンジンやそれに関係するパーツに不具合が生じると修理に多額の費用がかかりますから、買取してもらう際に得られる金銭を損なってしまいます。
再稼動させられなくならないよう、何年もまともに使わないようなエンジン付きの農機具は早めの処分がお勧めです。
激しく動かしていないし安置していればそうそう壊れないだろう、と甘く考えていらっしゃる方もいますが、こういったマシンは稼動させていない期間が長いと
不具合を起こすことも珍しくはありません。
本体内部には劣化するパーツや消耗品も含まれていますので、取り替える機会を失くしてしまうという理由もあります。
ガソリンや水でさえ何年もそのままでは腐ってしまいますしね。
普通の破損
人間の代わりに重労働を引き受けてくれる農機具ですので、負荷がかかって普通に破損することもよくあると言っていいでしょう。
小石が毎日何個もぶつかってくるでしょうし、土との摩擦で表面の塗装がはがれてボロボロになるのは必然であります。
通常の農作業でもこういった劣化は当たり前のように起こりますが、使用法が適切ではない場合はそのスピードは加速的にアップします。
多少は目を瞑るしかありませんが、あまりに酷いようだと農作業にも悪影響がありますからなにか対策をしたほうがいいかもしれません。
ずいぶん傷んできてポキっと折れてしまいそうなら補強をしなければ危険ですし、作業中にそれが原因で流血を伴う事故が起こるかもしれません。
安心して農地で野菜を育てるためにも、目に余る破損が発見されたのなら修繕したり買い換えたりして事故を未然に防ぐようにしましょう。